北星学園大学 情報科学部
Hackable Campus
現在進行中の、新校舎デジタルツイン 教育プロジェクト。
Prologue
まだ、校舎は
存在しなかった。
2026年1月。情報科学部の校舎は、まだ影も形もありませんでした。
完成予定は、1年半以上先の 2027年9月。
まだ無い校舎を前に、ひとつのアイデアが生まれます。
「突然の思いつきなんですが、まだ無い校舎をデジタルツイン化して、オープンキャンパスとかウェブページで高校生に見せるとかどうでしょうか? 設計図(3Dデータ / BIM)があればできるみたいです。」
この一文から、プロジェクトは始まりました。
当時の目的は、とてもシンプルでした。
「未来の校舎を、少しだけ早く体験できるようにしたい。」
しかし、議論を重ねるうちに、
一つの疑問が生まれた。
「情報科学部なのに、
見るだけで終わっていいのだろうか。」
「消費者」ではなく、「創造者」を。
初期の打ち合わせでは、「学生がいじくり回せる教材にしたい」という言葉が、何度も出てきました。
その一言が、のちの Hackable Campus という考え方につながっていきます。
構想 Vision
いつか、学生に
「3つの自由」を。
Access
データへ触れる自由
例:「トイレはどこ?」を検索するアプリを自作する。
Fork
自分だけのキャンパスを作る自由
例:ゾンビが出る校舎、水没したキャンパス、推し活仕様への改造。
Mashup
世界中のデータと混ぜる自由
例:天候 × 人流 × 校舎データ = 新たなサービス。
「ここはサーバー室です」と
表示するだけでは、足りない。
その部屋が、なぜそう設計されているのか まで伝えられる教材にしたい。
── そう考えたとき、必要だったのは “見た目” ではなく “意味” でした。
見えているだけでは、触れない。
意味を持って初めて、ハックできる。
●●●
点群POINT CLOUD
測る
現実の校舎をスキャンし、
無数の点として記録する。
竣工後(予定)
→
▱▱▱
BIMGEOMETRY
形
設計図(IFC)から、
壁・床・柱の「形」を組む。
いまここ
→
▨▨▨
IfcSpaceSEMANTICS
意味
形に「ここはサーバ室」
という用途=意味を与える。
いまここ
→
◆
Digital TwinEXPERIENCE
体験
意味を持った空間を、
誰もが触れて歩ける双子に。
いまここ
※ この校舎はまだ竣工前です。いまのツインは 設計図(BIM)から生成 しています。
左端の「点群」は、竣工後に現実を測ってツインへ反映する予定のステップです。
このデモの ENTER 演出で見せた「意味が宿る瞬間」が、形 → 意味 のステップです。
ロードマップ
構築→公開→破壊→創造→Merge
Phase 1技術検証 現在
設計図をもとに Web デジタルツインを試作し、教育活用の可能性を検証する。
Phase 2教育利用 予定
新入生へ校舎の3Dデータを配布し、授業やクエストで扱う(例:学園祭の案内アプリを作る)。
Phase 3学生参加型へ 構想
学生の改造(MOD)を募り、優れたものを大学公式のツインへ「逆輸入(Merge)」する。
学生が大学を改善し、その成果が大学へ還元される。そんな循環を、目指しています。
完成するのは、建物。
完成しないのは、キャンパス。
このデジタルツインは、完成した作品ではない。
学生が自由に改造し、改善し、大学へ還元できる。
そんな 循環を生む基盤 を目指している。
Epilogue
このプロジェクトは、最初から Hackable Campus を目指していたわけではありません。
「歩ける校舎」「授業で使える教材」「デジタル博物館」「学生がいじくり回せるデータ」──
そんな一つ一つのアイデアが、少しずつ一つの思想へまとまっていきました。
今日のデジタルツインは、その途中経過です。
あの日は、まだ誰も “Hackable Campus” という言葉を知りませんでした。
ただ、「まだ存在しない校舎を、高校生に見せられたら面白い」という、
小さな思いつきだけがありました。
このプロジェクトは、
一つの 小さな思いつき から始まりました。
次は、あなたの番です。
ここは、あなたの 小さな思いつき を、
誰かと一緒に形にできる学部です。
参加する
このプロジェクトは、まだ未完成です。
だからこそ、参加できる余地があります。
キャンパスを歩く・部屋を調べる建物内ウォーク/部屋クリックで用途を見る(下の ENTER CAMPUS から)
今すぐ
オープニングをもう一度見る形 → 意味 → 体験。三層が立ち上がる演出(下のボタンから)
今すぐ
ソースコードを見る(GitHub)オープンキャンパス後に OSS として公開予定
準備中
校舎データ・API / SDK学生がキャンパスを拡張するための入口。Phase 2 以降
準備中
3D データ(GLB)を見る/ダウンロード学びの対象そのものを公開。権利処理のうえで(形状データの GLB を想定)
準備中
改善提案・アイデアを送る(Issue)あなたの「思いつき」をプロジェクトへ。公開リポジトリ後
準備中
「準備中」は、まだ手が届いていない正直な現在地です。
死んだリンクを置かないこと自体が、このプロジェクトの姿勢です。
実際の記録を見る(Development Log / Technology)
Development Log
この試作が、どう育ってきたか。事実の記録です。
2026年1月21日
最初の提案
突然の思いつきなんですが、まだ無い校舎をデジタルツイン化して、オープンキャンパスとかウェブページで高校生に見せるとかどうでしょうか?
設計図(3Dデータ / BIM)があればできるみたいです。
— このプロジェクトの起点となった、最初のメッセージ(一次資料より)
- 2026.01.21 「まだ無い校舎をデジタルツイン化して、高校生に見せられないか」── 最初の提案。すべてはここから始まった。
- 2026.02 Unity で校舎内を歩ける試作をつくり、イメージを共有
- 2026.04 Web(Three.js)版デジタルツインの試作を開始 — 建物俯瞰・クリックできる部屋
- 2026.05 BIM ヒアリング開始 / Cloudflare で限定公開 / サーバ室・工房の没入デモ
- 2026.06 IfcSpace 生成による Semantic BIM 化 / 教員向けアンケート
- 2026.07 Archviz 品質向上 / UIフロストガラス化 / シネマティック Opening・Story / Hackable Campus コンセプト策定
- 2026.08 オープンキャンパス公開 予定
- 2027 学部開設 予定
Technology
ブラックボックスを作らない。実際に使っている技術を開示します。
- Three.js / WebGL ── ブラウザで動く 3D
- BIM / IFC ── 建物の構造化データ(Semantics)
- PLATEAU(一部利用)── 3D 都市モデル
- Cloudflare Pages ── 配信
- Claude Code ── AI との協働開発
インストール不要。プラグイン不要。ブラウザだけで動作します。
NO INSTALL. NO PLUGIN. RUNS ENTIRELY IN YOUR BROWSER.
API / SDK / オープンソースとしての公開は 準備中